予備自衛官/予備自衛官補

予備自衛官への道【一般公募/技能公募の違い編】

どうも~、やしろーです!!

東日本大震災の際に動員されたことをきっかけに、昨今注目を集めている予備自衛官

でも、「そもそも予備自衛官って何?」「興味はあるけど、自衛隊未経験者でもなれるの!?」という人も少なくないのではないでしょうか。

今回は、予備自衛官になるための登竜門である予備自衛官補の処遇や、一般公募と技能公募の違いについて分かりやすく解説します☆

それでは行ってみましょう!  やしろー3曹、投稿始め!!

予備自衛官の登竜門「予備自衛官補」とは?

結論から言うと、自衛官としての経験が全くなくても、予備自衛官になることは可能です!

そのためにはまず、採用試験を受けて予備自衛官補になる必要があります。

予備自衛官補とは

 一般の社会人や学生といった自衛官未経験者を、予備自衛官補として公募・採用し、教育訓練採用後、予備自衛官として任用する制度です。予備自衛官を安定的に確保することで、将来にわたって防衛基盤の育成・拡大を図るとともに、ITの発達や自衛隊の役割の多様化等に対し、民間の優れた専門技能を有効に活用していくことを目的としています。

上記の通り、予備自衛官補とは「予備自衛官になるための前段階(予備自衛官のたまご)」といえます。

「一般公募」と「技能公募」 どちらを選ぶべき!?

予備自衛官補には、「一般公募」と「技能公募」の2種類があります。

一般公募について

採用年齢 : 18歳以上34歳未満

試験内容 : 口述試験、適性検査、身体検査、教養試験、作文

訓練日数 : 50日(3年以内) ※5日×10回で実施

手当支給総額 : 395,000円 ※すべての訓練に参加した場合

任官後の階級 : 予備2等陸士

技能公募について

採用年齢 : 18歳以上で、保有する技能に応じ53~55歳未満

試験内容 : 口述試験、適性検査、身体検査、小論文

訓練日数 : 10日(2年以内) ※5日×2回で実施

手当支給総額 : 79,000円 ※すべての訓練に参加した場合

任官後の階級 : 保有する技能に応じ、予備3等陸曹以上

どちらも予備自衛官補として採用された後、決められた日数の訓練に出頭することで予備自衛官として任官されます。

採用年齢や訓練日数など、かなりの違いがありますね!

大学生やフリーターであれば可能かもしれませんが、3年間で50日の訓練に参加することは一般的な社会人にとってはかなりハードルが高いといえます。

やしろーは当初、技能公募に指定された資格をひとつも持っておらず、一般公募で予備自衛官補になりました。

勤務体系上、50日の参加は無理だと分かっていたので、最初は「半分くらい参加できたらそれでいいか…」くらいの気持ちでいました。

しかし、実際に訓練に参加していくうちに「やっぱり予備自衛官になりたい!」と思うようになり、そこから、「何とか技能公募で採用される方法はないか?」を必死に考えました。

次の資料は、令和4年度の技能公募の対象となる資格一覧です。

<医療従事者>
医師、歯科医師、薬剤師、臨床心理士、理学療法士、作業療法士、 診療放射線技師、臨床検査技師、看護師、 救急救命士、栄養士、准看護師、歯科技工士

<語学>
英語、ロシア語、朝鮮語、中国語、アラビア語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語 (各準1級以上の語学力が目安)

<システム防護(サイバー)>
CISSP、SSCP、情報処理安全確保支援士、第1種工事担当者 等

<情報処理>
システムアナリスト、 プロジェクトマネージャ、 アプリケーションエンジニア、プロダクションエンジニア、 第1種情報処理技術者、 ソフトウェア開発技術者、 ネットワークスペシャリスト、 データベーススペシャリスト、 システム運用管理エンジニア、 テクニカルエンジニア(ネットワーク、データベース、システム管理、情報セキュリティ、エンベットシステム)、 上級システムアドミニストレータ、 情報セキュリティアドミニストレータ、 第2種情報処理技術者、 基本情報技術者、 システム監査技術者、 応用情報技術者、 ITストラテジスト、 システムアーキテクト、 エンベデットシステムスペシャリスト、 情報セキュリティスペシャリスト、 ITサービスマネージャ

<通信>
第1級総合無線通信士、第2級総合無線通信士、第3級総合無線通信士、 第1級陸上無線技術士、第2級陸上無線技術士、AI第1種工事担任者、 アナログ第1種工事担任者、DD第1種工事担任者、デジタル第1種工事担任者、AI・DD総合種工事担任者、 アナログ・デジタル総合種工事担当者

<電気>
第1種、第2種又は第3種電気主任技術者免状の交付を受けている者

<土木建築>
1級又は2級建築士、測量士、測量士補、1級又は2級建築機械施工技士、木造建築士、 1級又は2級建築施工管理技士、1級又は2級土木施工管理技士、1級又は2級管工事施工管理技士

<整備>
1級大型又は小型自動車整備士、1級又は2級二輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、 2級ジーゼル自動車整備士、2級二輪自動車整備士

<放射線管理>
第1種又は第2種放射線取扱主任者

<法務>
弁護士、司法書士

<人事>
遺体衛生保全士(エンバーマー)、納棺師(士)、保育士

※ 採用予定の技能資格は年度により異なります。

(やしろーの心の中)

「医師免許? 持ってるわけないやん!!」「英検準1級? これも無理やろ~」「通信? アマチュア無線でもやっとけばよかった…」「情報系の資格も難しそうなのが並んでるなぁ…」

「ん!? これは!?」

「基本情報技術者って、名前からしてワンチャン取れるんじゃね!?」

※ここから始まる「まったくのIT初心者が基本情報技術者試験に合格するまで」については、また別記事でご紹介します☆

一般公募/技能公募の違いのまとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、予備自衛官の登竜門である予備自衛官補の処遇についてご紹介しました。

技能公募であれば、高度な資格(技能)を持っていればその分任官時の階級が高くなりますし、何より10日で訓練をクリアできるのは大きなメリットです。

一般公募は50日という訓練をこなす分、もらえる手当はかなり多くなりますし、本職の自衛官並みの充実した訓練を受けることができます。

やしろーの考えとしては、対象となる資格を持っているのならば技能公募として、それらの資格を持っていない、もしくは大学生など時間的な余裕が十分にあるのならば一般公募として予備自衛官補になることをおすすめします!!

次回はそれぞれの公募の特徴をさらに掘り下げたり、実際の経験を基にした採用試験合格へのアドバイスを掲載したりしますので、ぜひご参観ください☆

以上、投稿終わり!!